【モードをリアルに着る! Vol.16/小林直子】

 ここのところジーンズというよりも、デニム素材を使ったジャケット、パンツ、スカートなどの新しい提案がずっとなされています。

 特に2018年リゾートで見られるタイプは、このマックスマーラで発表されたようなきれいな、日本ではロウデニムと呼ばれているウオッシュ加工していない、濃い藍色のデニムです。

◆今シーズンのデニムはダメージなしのきれいめ

 ハイブランドで、例えばデニムのように、どこにでも売られているようなデザインのアイテムを発表するときは、普通、どこかしらほかとは違う工夫を凝らしてきます。それはシルエットだったり、複雑なパターンだったり、刺繍などの装飾であったりします。

 今シーズン見られる、このデニムの傾向は、こういった色落ちしていないデニムで、このマックスマーラのように、ひざ丈のタイトスカートだったり、パンツにしても、色落ち、ダメージ加工ともしていないものです。

◆大人の女性はきれいなデニムを着ましょう

 マックスマーラというブランドは、その主なターゲットがある程度お金を持ったキャリアウーマンです。

 そんなブランドがリゾート地で過ごすデニムのスタイルは、こんなきれいなデニムがよろしいのではないですか、と言っているわけです。

 暗に言いたいのは、色落ちして、いろいろなところに穴が開いているようなジーンズはお子ちゃま向きだから、マックスマーラを着るような大人の女性の皆さんにはふさわしくないですわよ、大人の女性の皆さんはもっときれいなデニムを着ましょう、ということなのです。

 同様に、2018年リゾートでは、主なターゲットがキャリアウーマンであるステラ・マッカートニーもきれいなデニムを提案しています。

 大人のキャリアウーマンは色落ちしていないきれいなデニムを、もっと若い子たちは色落ちしていて、派手なデザインを、というのがここずっと続いているデニムの傾向です。

◆きれいなデニムにパンプスやサンダルを合わせて

 このモードの傾向を実際に取り入れるのは簡単です。Gジャンやジーンズ、スカートを選ぶときは、とにかくきれいな、色落ちも、ダメージ加工もされていないものを選ぶことです。

 もう既に市場ではそんなきれいなデニムが売られているので、それらを使って、全体にきれいなコーディネイトを作るといいでしょう。合わせる靴もスニーカーではなく、パンプスやサンダルのほうがより全体のスタイリングがきれいになります。

◆ダメージジーンズをはくときは時と場所を選んで

 ここ最近、カジュアル化が進んで、色落ちしたダメージジーンズでどこへでも行ってしまう女性がふえました。時と場所を選べばそれでも問題ありません。そういった、カジュアルな装いがふさわしいところももちろんあります。けれども、どこへでもそのスタイルで行って、それが一番格好良いというわけでもないのです。

 年齢が上がれば上がるほど、ダメージジーンズはみすぼらしく見えてきます。いくら値段が高くても、有名なブランドのものだとしても、そのブランドや価格を知らない人には、そんなことは全く意味をなしません。それは単なる「穴があいたズボン」としか認識されません。

 その結果、例えばミシュランの星のついたレストランなんかに入っても、いい席に案内されなかったり、また人によっては、ファッションやインテリアを扱うショップで販売員の方にスルーされたりしてしまいます。実際にそういうことが起こっているという話をいろいろな方から聞きました。

 なぜそんなことが起こるのでしょうか。それはやっぱりみすぼらしく見えてしまうからです。少なくとも販売員さんたちや、レストランのスタッフにはそう見えています。とてもお金を持っていそうには見えません。そうすると、販売員の方からは相手にされなくなってしまいます。

◆この春はきれい目デニムがトレンド

 今シーズンの傾向を受けて、日本の市場にもきれいめなデニムのアイテムが数多く出てくると思います。デニム自体は決して高い素材ではありませんので、色落ちしていないきれいなデニムが高くて買えないということはないでしょう。案外、有名なブランドのダメージジーンズよりも安いかもしれません。

 トレンドでもあり、かつ周囲に好印象を与えるきれい目なデニムをこの春は選んではいかがでしょうか。きっとセレクトショップへ行って販売員の方にスルーされるなんてことはなくなるだろうと思います。

<TEXT/小林直子>

【小林直子】

ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に

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Source: Ameba News

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