●一重の人が二重に見える状況とは
読者の健康や美容にまつわる悩みを、さまざまな分野の専門医の力を借りて解消していく連載「教えて! ドクター!!」。今回のテーマは「一重と二重の違い」についてです。

「目は口ほどに物を言う」という言葉もあるように、目が他人に与える印象は大きいです。そんな「目」を語る際、しばしば話題になるのが「一重まぶたか二重まぶたか」です。一重と二重の好みは分かれますが、「目を大きくしたい」と願うあまり、二重になるための美容整形を検討した経験を持つ人もいることでしょう。

ところで、そもそもなぜ一重と二重の人がいるのでしょうか。また、一重の人が突然二重になることはあるのでしょうか。今回はこの疑問に関する回答を得るべく、美容皮膚科医のやながわ厚子医師に話をうかがいました。
○――Q. 一重と二重の違いはなぜ生まれるのでしょうか?

まずはまぶたに関する基本的なところからご紹介します。一重まぶたと二重まぶたの違いは、「皮膚が折り返されているか否か」に由来します。皮膚の折り返しがないと一重、折り返しがあると二重のまぶたになります。さらに、まぶたの上にかかる皮膚が長いと、いわゆる「奥二重」となります。

まぶたを開ける上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)と呼ばれる筋肉は、瞼板(けんばん)という硬い組織とつながっており、この瞼板によってまぶたが引き上げられます。その際、皮膚とのつながりがしっかりしていると、その部分だけ皮膚が引き上げられて皮膚の折り返しができ、二重まぶたになります。皮膚とのつながりがゆるい、もしくはあまりない場合はきちんとした皮膚の折り返しができず、一重まぶたになります。

ただ、瞼板や上眼瞼挙筋との皮膚のつながり具合や、皮膚の厚み、皮下脂肪、眼窩(がんか)脂肪の量によって、できる皮膚の折り返しやまぶたの見た目は異なってきます。脂肪が少ないとぱっちり二重になりやすく、皮下脂肪や眼窩脂肪が多いとまぶたのボリュームがある二重になります。また、折り返しの上の皮膚が折り返しより長く、まつげの生え際までかかると奥二重になります。

日本人は一重まぶたや奥二重まぶたが多く、目頭に蒙古ひだというヒダがあることも少なくありません。
○熱が出ると一重が二重に見える理由

一重まぶたの人が、パッチリとした二重に憧れを抱くこともあるでしょう。特に何かをすることなく、ある日突然、一重が二重になるケースはほとんどないと思われますが、一定の条件下で二重に見えることはあります。

例えば、体重の増減によってかぶる皮膚の具合が変わったり、加齢に伴い皮膚のたるみが徐々に進行し、だんだんとまぶたの上の皮膚がかぶってきたりして、奥二重になるといった事例がそうです。上眼瞼挙筋の緩みによる眼瞼下垂では、まぶたをしっかり開けなくなります。二重まぶたや奥二重まぶただった方は、逆に二重の幅が広がり、眠たそうに見える二重まぶたになることがあります。

そのほか、麦粒腫(ものもらい・めばちこ)やアレルギーなどでまぶたが腫れ、一時的に二重まぶたになることも考えられます。また、発熱などによって全身がむくんだ際はまぶたもむくむため、一重まぶたが二重のように見える可能性があります。

●二重用のテープを過度に使用すると……
医療的な施術をすることなく、まぶたに貼り付けるテープで折り返しをつくることで、二重まぶたのように見せるメイク技術があります。手軽かつ安価に二重に見せられるため、そういった製品を試した経験がある女性も少なくないでしょう。

しかし、テープなどを貼り続けると、逆にまぶたにたるみをきたします。テープを剥がす際の「皮膚を引っ張る作業」を日常的かつ恒常的に何年も繰り返すと、まぶたの皮膚のたるみやかぶれにつながります。つけまつげを剥がす際にも同様の刺激が加わるため、同じことが言えます。

そのほか、ハードコンタクトレンズの脱着や花粉症などで結膜炎になり、思わず目をかく行為も、繰り返し何度も行うと皮膚はダメージを受けます。若いうちは、将来に皮膚がたるむということをなかなか実感できず、現在のパッチリした二重まぶたを優先してしまいがちかもしれません。ただ、日常的な小さなことが皮膚の色素沈着やたるみ、場合によっては眼瞼下垂の原因となりうることは覚えておきましょう。
○二重の親から一重の子どもはうまれる?

ところで、この一重まぶたや二重まぶたは親子間で遺伝するものなのでしょうか。答えは概ね「YES」です。親から子への容姿形状の遺伝には多くの要素が複雑に関与しています。まぶたの見た目に関わる要素もいくつかあり、一つだけの遺伝子の影響では決まりませんが、遺伝して似た容姿形状になるケースが多いです。

しかしながら、両親が二重まぶただからといって、子どもが二重まぶたになるとは限りません。遺伝子の型は優性の「A」と劣性の「a」の組み合わせによって決まります。優性遺伝の法則により、遺伝子の組み合わせが「AA」、または「Aa」でも優性の遺伝子の表現型となります。見た目は同じ二重まぶたでも、遺伝子が「AA」と「Aa」のタイプがあるということです。

「Aa」の両親から生まれる子は、確率的には25%が「AA」、50%が「Aa」、25%が「aa」となります。その結果、「AA」と「Aa」の合計75%は二重まぶた、「aa」の25%が一重まぶたとなります。

そのほかの要素も加わりますので、一概に数字で表すのは難しいですが、それでも二重まぶた同士の親から生まれた子どもは、一重より二重になる確率の方が高いと言えるのではないでしょうか。

※写真と本文は関係ありません

○取材協力: やながわ厚子(ヤナガワ・アツコ)

美容皮膚科・美容外科・形成外科。En女医会所属。
美容皮膚科クリニック ヤナガワクリニックの院長を務める美容のエキスパート。
美容医療や化粧品やに詳しく新しい美肌治療や化粧品や食事やサプリメントもふくめてカラダの中からも美肌を目指す。二児の母でもある。

En女医会とは
150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加している会。さまざまな形でボランティア活動を行うことによって、女性の意識の向上と社会貢献の実現を目指している。会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。また、健康や美容についてより良い情報を発信し、医療分野での啓発活動を積極的に行う。En女医会HPはこちら。

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Source: Ameba News

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