先日、当サイトの編集長・GO羽鳥が、ヤフオクで中古カメラを買ったら中に31年前のフィルムが入っていたという記事を書いた。実際に現像した写真も掲載されていて面白いので、未読の方はぜひ読んでみて欲しい。

さて、私(あひるねこ)はこの記事を読みながら、なんだか懐かしい気分になってしまった。子供の頃に遊んだファミコンなどの中古ゲームソフトには、ときどき前の持ち主のセーブデータが残っていることがあったのだが、そのデータを開いた時の感じにどこか似ている気がしたからだ。

・ファミコンのセーブデータ

現在33歳の私。初めて買ったゲームのハードは初代ファミコンで、その後すぐにスーパーファミコンに移行。中学生以降はほぼプレイステーションで遊んでいた。ファミコンとプレステで決定的に違うのは、セーブデータの記録方法ではないか。

プレステはセーブデータをメモリーカードという外部デバイスに記録するが、ファミコンの場合はソフト本体に記録される。つまり、ファミコンのソフトを誰かから借りると、その人のデータでプレイできてしまうのだ。

そのため、間違ってデータを消してしまってブチギレられたり、勝手に進めてデータを上書きしたりなどのイタズラも可能だったのだが……それはまた別のお話。

・中古ソフトあるある

子供にとって、ゲームを新品で買うのは非常に贅沢なことである。そこで重宝したのが中古ゲームショップだ。「カメレオンクラブ」など、当時はやたらと中古ショップが乱立していたような気がするが、そこで買ったソフトには高い確率で前の持ち主のセーブデータが入っていた。

見知らぬ誰かが残した未知のデータ──。ちょっとワクワクしないだろうか?このソフトの前の持ち主はキャラにどんな名前を付け、どういうふうに育て、どこまでレベルを上げたのか。特にRPGの場合、ゲームの進め方にその人の性格がモロに反映されるため、なおさら気になってしまう。

・出会い

私が特に印象に残っているのは、小学3年生の時に買った『ファイナルファンタジー5』である。今でもハッキリと覚えているが、4つあるスロットに1つだけセーブデータが残っていた。主人公の名前は確か……。そう、「ぜんたろう」だ!

何で平仮名やねん、と当時の私にとってはダサい名前だった「ぜんたろう」。そのため、データに触れることなくず~っとスルーしていたのだが、ある日のこと。苦戦してなかなか先に進めなくなってしまった私は、つい魔が差して「ぜんたろう」のデータを開いてしまった。

・「ぜんたろう」ハンパない

そのデータは、私がまったく知らない場所から始まった(それがラスボス直前のセーブポイントだと知るのはまだ先の話だ)。知らないダンジョンに知らないBGM。なんだかイケないことをしているようでドキドキした記憶がある。

私はとりあえずメニュー画面を開いて、「ぜんたろう」のパーティーのステータスを見てみることに。すると次の瞬間、小3だった私に稲妻のような衝撃が走る。ぜ、全部のジョブをマスターしている……だと……!?

さらに見ていくと、主人公だけではなく、パーティー全員がすべてのジョブをマスターしているではないか! マ、マジかよ、ぜんたろう……いや、ぜんたろう先生!!まだRPGのキャリアが低かった私にとって、「ぜんたろう」が神のように見えたのは言うまでもない。

・中古ソフトならではの魅力

「ぜんたろう」によってなぜか励まされた私は、頑張ってシナリオを進め、なんとか全クリを果たすことができたのだった。その後、残念なことに「ぜんたろう」を含むすべてのデータが消えてしまったのだが、あの出会いは中古ゲームならではのものだったように思う。

前の持ち主のセーブデータをのぞき見する。もう20年以上味わっていない感覚だが、顔も名前も知らない誰かのデータに驚いたり笑ったりするのって、なんだか不思議だ。新品のソフトにはないロマンを感じないだろうか。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24

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